Blue PrismでPDFを表示して保存する
今回もシンプルな技術メモです。
定型的な事務作業の中には「Webブラウザで開いたファイル(PDFとか…)を保存する」というシーンが多くあると思います。
今回はこういった作業をBlue Prismで自動化する際のポイントをまとめてみます。
Global Send Keyで「名前を付けて保存」ポップアップを出す
WebページでPDFを表示する方法は簡単です。そのPDFを指すURLを、Webページに設定すればOKです。
では、そのPDFを保存するにはどうしたらいいでしょうか。いくつか方法はあると思いますが、キーボードの入力(Ctrl+Shift+S)をBlue Prismに代行させる方法が簡単です。
Blue Prismでキーボードの入力を行うには、Webページ全体に対して行えるアクション「Global Send Keys」が活用できます。
Blue PrismがWebブラウザを立ち上げてからPDFにフォーカス後、キーボードの入力(Ctrl+Shift+S)を行うことで、「名前を付けて保存」のポップアップを出すことができます。
ポップアップ・ウィンドウをAttachする
表示された「名前を付けて保存」ポップアップをBlue Prismが扱うには、Attachの技法を用います。
結論から言うと、先ほどのPDFを表示するWebページのオブジェクトとは別で、ポップアップ用のオブジェクトを作成し、Blue Prismが「名前を付けて保存」ポップアップをウィンドウのタイトルとWindowsのプロセス名で識別できるように設定します。
この設定が少しややこしいのは、Windowsのプロセス名がAcroRd32になっていることです。
ここでは、PDFを表示させるためにInternet Exploreを立ち上げていますが、IEの中でAcrobatが動作しており、キーボードの入力(Ctrl+Shift+S)を送った際にはAcrobat上で保存のためのポップアップが表示される仕組みになっているようです。
(ポップアップの左上のアイコンは、IEなんですけどね…紛らわしい。)
無事、Attachができたら、Win32モードで保存ボタンをスパイして操作すればOKです。
動かしてみる
やったぜ。
まとめ
Blue Prismでは、Internet ExploreにPDFのURLを入力し、表示されたPDFを保存することができます。
これらを操作する際には、Blue Prismにキーボードの入力を代替させたり、「名前を付けて保存」ポップアップを操作させます。
ちょっとコツはいりますが、慣れれば「こんなもんか…」という印象です。
(なんでもそうだと思いますが)