Blue Prismのキューを使う…ところで、キューって何?(超入門)
何でしょう?
正解は…残念!上記の中にはありません。
答えは沈黙!でもなく、Queue、いわゆる待ち行列のことです。
富士通の電車広告のパクリ~?…あ~~~聞こえんなぁ!!
一時記憶装置として使う
Blue Prismのキュー(Queue)は、機能が豊富で、ちょっと敷居が高い印象があります。
しかしちょっと待ってほしい、こんなのただのツールですから!
服を着こなすのであって、服に着られてちゃ、世話ないわ!
要するに、一時記憶装置、つまりDBとかファイルに書きだしたり、後で読み取ったりするイメージで、まずは使っていきたい。
キューに書き込む
キューの操作はInternal Business ObjectsのWork Queuesを使って、簡単に行えます。
データをキューに入れるなら、アクションのAdd To Queueを使います。
データの格納先のQueue Nameと、DataとしてCollection(配列)を設定すれば、最低限はOKです。
Collectionの中身が、キューの中のアイテム(item)としてひとつひとつ、格納されていきます。
このアクションでは、アイテムのIDがCollection形式で出力されます。
キューから読み取る
キューに入ったアイテムは、メタデータ+データという構造になっています。
メタデータは、
- Item Key
- Priority
- Status
- Tags
- Resource
…などといった情報が入っていて(他にもあります)、これに加えて、キューに入れたデータ(Collectionの中身)が添付される、そういう構造をとっています。
例えば、以下のようなアクションを作ると、キューの中のデータを取り出して、Collectionに詰めなおせます。
item id(アイテムひとつひとつを識別するために、自動的に割り振られた番号)を使ってループさせています。
また、ここでは、事前定義済みオブジェクトのUtility - Collection Manipulationを使っています。Collectionをマージしたり分割するなど、Internal Business ObjectのCollectionsに不足する機能を補ってくれます。
キューの中身を空にする
コントロールからもできますが、以下のようなアクションを作ることでも可能です。
ここでも、item idを使ってループさせています。
まとめ
Blue Prismのキューは、(いろんな機能があるのですが)一時記憶装置として使うことができます。
キューの中身は、メタデータ+データです。
キューにデータを入れたり、取り出したり、消したりできます。
次回以降で、キューを使った応用例、例えば、中止・再実行に強いプロセスの仕組みなどを考えていきます。