Blue PrismでExcelを操作する<詳細版③> Excel VBOの代表的なアクション(編集処理編)
Excelの自動化記事、詳細版3回目です。
これまでの記事はこちら;
前回はExcel VBOの代表的なアクションとして、前処理関連をまとめたので、今回は編集処理についてまとめていきます。
この記事の目次はこちら;
- Excel編集(表の書き込み): Write Collection
- Excel編集(表の読み取り): Get Worksheet Range As Collection
- Excel編集(セルを選択する): Go to Cell
- Excel編集(次の空のセルを探す): Find Next Empty Cell
- Excel編集(マクロを起動): Run Macro
- まとめ
Excel編集(表の書き込み): Write Collection
Blue Prism内のコレクション(繰り返し/配列データ)を、Excelシートに書き出します。
Write Collectionの入力
- handle: Excelのインスタンスを識別するための数値。以前の記事で説明しました
- Collection: Excelシートに書き出すコレクションです。
- Workbook Name: ブックの名前です。ファイルの名前ではありません
- Worksheet Name: シートの名前です
- Cell Reference: どこのセルから書き出すかを決めます
- Include Column Name: コレクションの列名を書き出すかどうかを決めます
Write Collectionの出力
Write Collectionの出力はありません。
Excel編集(表の読み取り): Get Worksheet Range As Collection
こちらはWrite Collectionとは逆操作で、Excelシートの内容をBlue Prism内のコレクションに書き出します。
Get Worksheet Range As Collectionの入力
- handle: Excelのインスタンスを識別するための数値。以前の記事で説明しました
- Workbook Name: ブックの名前です。ファイルの名前ではありません
- Worksheet Name: シートの名前です
- StartCell: 書き出す最初のセルを指定します(ここから)
- EndCell: 書き出す最後のセルを指定します(ここまで)
Get Worksheet Range As Collectionの出力
- Data: 書き出し先のコレクションを指定します
Excel編集(セルを選択する): Go to Cell
セルを指定して選択します。現在アクティブなシートに対してのみ、操作が可能です。
アクティブでないブック/シートに対して行いたい場合は、それぞれActivate Workbook、Activate Worksheetを使うことができます。
Go to Cellの入力
Go to Cellの出力
Go to Cellの出力はありません。
Excel編集(次の空のセルを探す): Find Next Empty Cell
選択したセルから順番に探していって、次に空白のセルが現れる場所を探します。
上下左右の4方向に向かって探していくことができます。
Find Next Empty Cellの入力
- handle: Excelのインスタンスを識別するための数値。以前の記事で説明しました
- Direction: 上下左右のどれに向かって探しに行くかを決めます。アルファベット一文字で指定します。上: U、右: R、下: D、左: L
- Activate Cell?: 見つかったセルをアクティブにするかどうかを決めます
Find Next Empty Cellの出力
- Cell Reference: 見つかった空のセルの場所です
Excel編集(マクロを起動): Run Macro
マクロを起動します。
Run Macroの入力
Run Macroの出力
Run Macroの出力はありません。
まとめ
- MS Excel VBOの編集用のアクションについて、代表的なものを紹介しました。
- 紹介したのは、本当にごく一部です(MS Excel VBOのアクションは全部で68個あります)
- ただ、今回の内容を理解することで、他のアクションに応用することが可能になると思います。例えば、Get Worksheet Range as Collectionが理解できれば、Get Worksheet as CollectionやCopy and Paste Worksheet Rangeの内容は想像がつきますし、Go to Cellの内容が理解できれば、Go To Next CellやSet Cell Valueの内容も想像がつくと思います。うまく応用していけば、68のアクションのうち、かなりの部分を理解できるはずです
- 次回は後処理編。最終回(予定)!