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神谷町RPAブログ

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師走と要件定義とデジタル従業員

どもども、ジャナイホーです。

 

師走です。師でもないのに走ってます。

 

この記事にインスパイアされたので、書いてます。

ebo.hatenablog.com

 

自動化による削減時間が、コア業務への転換とか、高付加価値業務への転換には使われない。
各人の裁量で自動化しているので、各人の裁量の範囲でしか活用できない。
仮に、各人が削減時間を活かす方法を考えたとしても、各人の裁量では、結局、ほとんど何もできないのが現実ではないでしょうか。
各人のデスクトップの自動化に矮小化された結果、業務効果を出せずにいるのではないか。

 

さらに問いたい。
単純に「従業員にロボット配って」も、メンテナンス工数ってバカにならなんじゃないしょうか。。。
「デスクトップ自動化で何万時間削減!」の裏で、「毎年何万人が何時間かけて」オモリしているんでしょうか。。。
 
ということで、本家のブロガーとは別の視点から、ジャナイホー的にフィーチャーしてみたいと思います。
 

効果を出す為に。。。

非定型業務を定型化・標準化させることが出来れば、RPA化できる範囲が広がるので良いんですけど、それ以外で提案できること、としていくつか考えてみました。

  1. 専任の専門家集団による導入をコアに据えた、高度なデジタル従業員を導入する方法論の実装。

  2. 自動化対象業務選定プロセス、要件定義タスクの洗練化。

  3. RPA導入目的、戦略、ビジョンの明文化と共有。

今回この記事では、このうち「要件定義タスクの洗練化」について少し、言及してみます。

 

要件定義タスクの洗練化

ポイントは以下です。  

  1. 自動化対象候補となっている業務の前後のプロセスまで、要件定義する
     ⇒ つまり、その業務の開始トリガーを深堀する。
     ⇒ また、その業務のアウトプットの利用の先の先まで深堀する。
  2. もっと言うと、一連の業務(複数の関わる人々含めたEnd to Endのプロセス)フロー全部を要件定義する
  3. 全体業務フローを描き、最初のとっかかりの自動化対象を明確にする
  4. 次の自動化候補、アプローチ先を可視化・共有する。 

これで、意外と、「各人の範囲」を脱却することが出来るのでは。

 

「デジタル従業員」となることを目指す

次に、作るロボットを出来る限り、「デジタル従業員」として稼働できるロボットとなることを目指してみます。

これには、"UnAttended Automation" という考え方が必要です。

"UnAttended Automation"の定義ですが、以下を満たすものになります。

  • 「消灯時間中」に、「指導いらずで」動くもの。
  • 実行中に誰も画面を覗かなくて済むもの。
  • 起動指示含め、人とロボットがデスクトップでやり取りが不要なもの。
  • ロボットと人とのコミュニケーション手段が明確になっているもの。
  • 単に複数の手作業を自動化させるだけではなく、想定外の状況から自動的にリカバリできる、堅牢さがあるもの。
  • 複数マシンで同時に並列処理出来るもの。

 

要件定義は、設計・実装する際のインプット情報となります。

つまり、後段の設計や実装タスクで必要となる情報が不足していては、意味がない。

なので、その後段のタスクで必要とする情報が何かを考えて、要件定義します。

 

「デジタル従業員」的なロボットを育てる上で、特に、見逃しがちで、注意すべき点を以下に挙げてみました。

 

設計する(要件定義ヒアリングする)際に注意すること
  • 想定外の状況からリカバリするにはどうする必要があるのか。
  • 複数マシンで同時に処理するには、その処理単位をどう定義するのか。
  • 業務プロセスを「直線的な一方通行の順次実行手順」とみなさない。
     「複数回、同じような処理を自動的に繰り返す手順」と考える。
        ⇒ 1件処理したら次、最初のポジションから次のデータの処理を繰り返す
      ⇒ 途中のデータでエラーが発生したり、想定外のエラーが発生した場合に、リセットして、次のデータの処理を繰り返す。
    下記の記事が参考になるかも、です。

ebo.hatenablog.com

 

ebo.hatenablog.com

 

これで、かなり、お手持ちのRPAを「デジタル従業員」へ飛躍させることが出来るのでは。

 

まとめ 

RPA実装の担当者の皆様が、業務効果を出す為の手段の一つとして、

 「要件定義を見える範囲より広く、かつ、深く、行う」

 「要件定義で、達成する業務自動化のゴールを明確にする」

 「デジタル従業員化を実現できる設計とする」

を見据えてRPAを考えてみて頂けると、幸いです。

 

来年は、

 

 効果が出せるロボットを作った方々が称えられるように、中身を可視化する仕組み、

 

とか、

 

 メンテナンス費用とかを可視化していく仕組み、

 

などを考えていきたい、と思った師走のある一日でした。

 

、、、あ、ベストプラクティスは、デジタル従業員化を推進するための一つの手段です。ご参考まで。