Blue PrismでExcelを操作する(超入門)
Excel方眼紙とか神Excelとか、一時期、話題になりましたね。
「ウチの基幹系はExcelだ」…なんて話も聞かれました。
「日本人のExcel好き」という話はよく耳にしますが、個人的な経験では、なかなかどうして海外の方もExcelを好まれます。
この世の中で、Excelほど業務ユーザーに使い込まれたツールは、そうそうありません。Excelの開発には長い歴史があり、機能、ユーザビリティなど、ずば抜けて優れたソフトウェアです。「Joel on Software」のジョエル・スポルスキもExcelの開発にかかわっていたと思います。
本来の「表計算ソフト」という枠組みを超え、帳票として、または基幹系へのユーザーインターフェースとして、様々なシーンで活用されているのもうなづけます。
Blue PrismとMS Excel VBO
そんな業務ツールの最高峰であるExcelですが、Blue Prismから操作することが可能です。
Excelの操作は、どこの会社でも必要になる極めて汎用的なものなので、Blue Prismが事前定義済みオブジェクト(VBO)として開発/公開しています。
ちょうど先月、Excelの基本操作に加えて、Excelマクロを並列スレッドで動かすことが可能なVBOが公開されました。
Excel VBO - Extended - with Run Macro as Parallel Thread (Log in | Blue Prism Portal)
この記事では、Excel VBOの最新機能に鋭く切り込む…ことはなく、超入門として、簡単なExcel操作を学びたいと思います。
より進んだ内容は、今後の記事でフォローさせていただきます(すいません)。
MS Excel VBOを使ったExcel操作
MS Excel VBOはBlue Prismによる事前定義済みオブジェクトなので、プロセスから簡単に利用することができます。例えば、以下のようなプロセスを描いて
例えば、「Excel前処理(ブックを開く)」以下のように定義すれば、
Excelブックを開くことができます。ここで使ったアクションは「Open Workbook」です。ファイル名などを引数として与えます。
他にも、「Write Collection」でBlue Prismの表形式のデータをExcelシートの特定セルに書き込んだり、「Save Workbook」でExcelブックを保存することができます。
実際に動かしてみましょう。
Blue Prismにある以下のようなデータを
Excelにコピペ!
(見やすいように、わざとゆっくり目に動かしています。実際のBlue Prismの動作は超早いです)
ちゃんと書き込まれてますね…やったぜ。
まとめ
Blue Prismは、事前定義済みオブジェクトを使って、簡単にExcelを操作することが可能です。
事前定義済みオブジェクト「MS Excel VBO」には様々なアクションが定義されており、さらにこれを拡張して利用することも可能です。
Blue PrismによるExcel自動化の詳細については以下を、
Excel Automation Guide (Log in | Blue Prism Portal)
MS Excel VBOの拡張方法については以下を、
Extending the MS Excel VBO (Log in | Blue Prism Portal)
それぞれ参照してください。
<<<2018年10月11日 追記>>>
Excel VBOの詳細な使い方について、記事を追加しました。
よろしければ参照ください。
<<<2018年12月28日 追記>>>
Excel操作の補足的なサンプルケースを、追加でまとめています。
表形式のデータはコレクションとしてBlue Prismに読み・書きできるので、コレクションの話題が多めです。
Excel サンプル集もあるゾ☆
レッ8さんの記事もあるゾ☆
外部サイトには、こんな記事も☆