Blue Prismロボット構築のベストプラクティス
はい、ご紹介頂きました、別人です。普段の記事投稿者、じゃない方の人間、なので、「ジャナイホー」と呼んで下さい。
ジャナイホーは、「無人で仕事がデキルロボット育成委員会」の委員長も務めてます。
記念企画第一弾、ということで、ジャナイホーによるBlue Prismのロボット開発 ベストプラクティス講座、をシリーズ化して、順次投稿していきます。
開発ベストプラクティス
Blue Prismでロボットを構築することは、決して難しいことではありません。
このことは、これまでの初級編の記事を読んで実際に作ってみて頂ければ、お判り頂けると思います。(まだ半信半疑の方は、記念企画第2弾の投稿もご覧下さい。)
さて、どんなツールにも、ベストプラクティスというものが存在します。Blue Prismも例外ではありません。
何でも簡単に出来るからこそ、これを知っているか知らないか、が重要な分かれ道になってきたりします。
Blue Prismの開発ベストプラクティスは、以下を目的としています。
- 無人化を達成できる、高度なロボットを構築する(耐障害性、回復性)
- 同時に複数プロセスを複数ロボットで並列稼働させる(拡張性)
- 部品の再利用を促進し、開発・メンテナンスの生産性を向上する(再利用性)
耐障害性、回復性 - 無人化を実現しよう
せっかくRPAで業務自動化を実現しようとしたのに、毎日毎日トラブルでロボットが止まってしまって、対応にてんやわんやになる、というようだと、本末転倒ですよね。。。
「ロボットプロセスが途中で止まらない=業務を止めない」「想定外のエラーが発生しても、リカバリーがしやすい」「そもそも、落ちない」。。。こんなロボットの構築を目指しましょう。
Blue Prismなら可能です。
拡張性 - 処理データが増大しても大丈夫。複数の暇なロボットに処理を分散させよう
最初は、自分の日々の業務の自動化だけで充分だったかもしれません。でも仕事は、出来る人間により多く集まる傾向にあります。デキルオトコ/デキルオンナの仕事の範囲は、どんどん広がります。「働き方改革」という掛け声なんぞ、どこ吹く風、です。いや、「改革」が進めば進むほど、なのかもしれません。
そんなとき、一度構築したロボット、プロセスをコピーして似たような業務を担わせます?
Blue Prismではそんなやり方、「スケーラブル」とは言いません。デキルロボットを作りましょう。
再利用性 – 共通部品でメンテナンス工数を低減しよう
一度作ったロボットの部品、これをコピーペーストで、他のロボットで利用できるようにする。まぁ、いいでしょう。開発生産性向上?その通りです。当たり前です。
じゃぁ、5個も10個も、コピーペーストとかしてロボット作って、ターゲットアプリケーションの画面仕様が変更になりました。そのときに、何が起こるでしょう。全部のロボットに対して、同じ修正作業を施しますか。
言わせて下さい。ダサいです。悪夢です。
アプリケーションの仕様なんて、このご時世、変わることは前提で考えましょう。
Blue Prismベストプラクティスに則ってロボットを作れば、時間が経てば経つほど、拡がれば拡がるほど、そのうまみを享受できます。
まとめ
もちろん、Blue Prismのロボット開発は、こんな難しいことを考えなくても、すぐに簡単に始められます。決して、ベストプラクティスを実装しないと開発できない、わけではありません。
でも、もし、保守運用の手間や工数に悩んでいる、チーム生産性に課題がある、ということであれば、ベストプラクティスを学ぶことで、解決できることが多くあります。
Blue Prismとそのベストプラクティスは、開発者の味方です。
次回以降で、構築編と設計編でベストプラクティスを語っていきます。
皆さんもぜひ、「無人で仕事がデキルロボット育成委員会」のメンバーに加入して下さい。
【ベストプラクティス - 構築編】
③ データアイテム – グローバル変数、環境変数、セッション変数
【ベストプラクティス - 設計編】
④ リカバリー設計
⑤ 内部統制対応(ログの保存やパージ、認証情報、機密情報セキュリティ)
⑦ 通知・アラート
【番外編】
① 自律型ロボット
② Blue Prism World London 2019 での構築ベストプラクティス
⑥ テキシコー
では。