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製品ベンダーのユーザーコミュニティについて、改めて考えた

どうも、神谷町 RPA ブログ

(オリジナル)です。

 

コロナ禍でスッカリ足腰が弱くなり、

オレの頭も耄碌してきたんじゃねぇかな。

・・・と、不安な日々を送っておりますが、

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は Blue Prism に直接の関係は

ないんですけど、ユーザーコミュニティ

ついて考える機会があったので、

簡単ではありますが、考えを書き留めました。

 

マジでチラ裏ですけど、

暇なときに、すさびに読んでもらえると

誠に幸いです。

 

 

なぜユーザーコミュニティが流行らないのか

まずはこちらをご覧ください。

 

素朴な気持ちで気軽に聞いてみたのですが、

とてもたくさんの方に回答いただき、

重要な気付きを得られました。

改めて御礼申し上げます。

本当にありがとうございます!!

f:id:EnterpriseBlueOcean:20200918134737p:plain

 

特にリプライのメッセージからは、

大きな気付きを得ました。

そう、

 

そもそも、

製品ベンダーのユーザーコミュニティは

特殊なコミュニティである

 

という点です。

 

製品ベンダーのユーザーコミュニティを、他のコミュニティと比べてみる(ゲマインシャフト編)

いやまぁ、

そもそもを考えていきましょうよ。

 

コミュニティというのは、

つまりは共同体ということです。

我々の周囲に、どんな共同体があるでしょうか。

 

日本だと、地域社会での共同体とか、

イメージしやすいと思います。

同じ言語、似たような生活様式、

さらに似たような価値観(文化、

宗教、世間体、そして死生観)で

形成された共同体です。

 

構成するメンバーの連帯は強く、

共同体は永続性を持つことでしょう。

いわゆるゲマインシャフトですね。

ja.wikipedia.org

 

(名前がカッコいい…一度、

 ゲマインシャフトって言って

 みたかったんじゃあ。。)

 

じゃあ、製品ベンダーのコミュニティが、

このゲマインシャフトに近いか?

…といわれれば、

答えはNOです。

 

製品にもよると思いますが、

汎用性の高い製品であるほど、

ユーザー同士の共通点は

減っていきます。

 

年齢、性別、職業、好きな野球チーム、

バラバラのはずです

 

ましてや価値観の共有なんて、

まったく難しいでしょう。

 

製品ベンダーのユーザーコミュニティを、他のコミュニティと比べてみる(ゲゼルシャフト編)

ゲマインシャフトのような

価値観の共有や互いのつながりを

重視する仕組みに対して、

ゲゼルシャフトというのがあります。

ja.wikipedia.org

 

つまり、コミュニティに目的というか、

達成すべき利益のようなものを設定して

そこに向かって皆でがんばる!

…という形式ですね。 

ゲゼルシャフトでは、利益を追求する上での

機能性が重要です。 

 

そんな組織の機能性を重視する

ゲゼルシャフトですが、これも

製品ベンダーのコミュニティには

そぐわないように思います。

 

製品ベンダーのコミュニティでの「利益」 

製品ベンダーのコミュニティで、

どんな利益を追求するというのか。

もちろん、参加者には様々な利益が

想定されます。

  • ノウハウの入手
  • 知識の体系化
  • 承認欲求
  • 出会い
  • マウンティング
  • etc...

 

しかし、これらは多分に

個人の利益です。

どれもコミュニティ全体の

利益ではありません

 

これでは機能的な組織にはなりえません。

結局、製品ベンダーのコミュニティは

ゲゼルシャフトにはなり切れないのでは

ないでしょうか。

 

製品ベンダーのユーザーコミュニティとは何なのか

f:id:EnterpriseBlueOcean:20200919130740p:plain

製品ベンダーのユーザーコミュニティとは、

ゲマインシャフトでもゲゼルシャフトでも

ありません。

 

そのどちらにもなり切れず、

属性や価値観が共通しにくい人が集まった、

明確な目的を見いだせずに離合集散するもの。

それが製品ベンダーのユーザーコミュニティ

の実体ではないでしょうか。

 

ごく稀に「成功した製品ベンダーのユーザーコミュニティ

というモノが現れますが、これはそもそも

  • ユーザー数がすごく多かったり、
  • カリスマ的な人がいたり、
  • (ゲゼルシャフト的な)目的がハッキリしていたり、

 

…などの特徴があると思います。

これらを満たせる製品ベンダーは、

多くはないでしょう

 

製品ベンダーのユーザーコミュニティは、

最初から困難な立ち位置に置かれている

言っても過言ではないと思います。

 

なんでユーザーコミュニティとか言ってたのか

過去を振り返って、原点に立ち返る

冒頭の投票を設置したとき、

私が思っていたのは

 

なんでオンラインのユーザーコミュニティサイトを使ってくれないのかなぁ。。

便利だから、そこに 集約したいなぁ。。

 

 

という素朴な感情でした。

 

しかし、いま結果を受けて、

改めて自分が何をしたかったのか

考えなおしました。

 

私が SNS やブログなどを通して、

Blue Prism の情報発信や課題解決を

はじめたのは、

 

Blue Prism ユーザーのボタンの掛け違いを減らしたい。

 

という気持ちからでした。

 

Blue Prism は2017年頃から日本に上陸しましたが、

上陸当初は情報が少なく、開発者は実装に

苦労しました

 

このため、

 

なんだこの Blue Prism っていうの、

上から言われて使っているけどよくわからんな~。

 

これってどうしたらいいんだ…

よくわからんから適当に作ろう、うん、

いや、こんな感じ?

なんか動いたから、これでいいんだろう~。

 

あれ、でも止まっちゃった。。

Blue Prism は難しい。

Blue Prism はダメだ。

 

という声が、多く聞かれました。

(これらの声は、いまでも根強く残っています

 

こういった声に対して、

 

君たちは Blue Prism を知らなすぎる

もっと勉強してから使え

日本は本当にレベルが低いなぁ(呆れ)

 

という上から目線で相対しても、

何も解決しません

 

もし、Blue Prism が本当に難しくて

ダメな製品だったら仕方がないですけど、

そうでないなら、このボタンの掛け違い

を解決するために、なんでもしたい

そう考えていました。

 

Blue Prism は本当に難しくてダメな製品だったか?

2018年から2019年は、

本当に試行錯誤の連続でしたが、

ひとつの確信を持てたのは、

酔った勢い 緻密な計画に基づいて

はじめた突発企画、

Blue Prism Ambassador

やったからでした。

www.ebocean.work

これが去年の出来事だと思い出して呆然としたというか、、

二年前かそれ以上、前だと思っていたわ。。

 

他社の RPA 製品を使っている

現役の開発者に Blue Prism を触ってもらい

Blue Prism は本質的に難しく、

そして本当にダメな製品なのか、

検証しました。

 

その結果、私自身が確信できたのは、

Blue Prism が難しいとか、ダメだとか

いうのは基本的に

ボ タ ン の

掛 け 違 い

か、もしくは利益誘導の

ためのプロパガンダ

で、正しい情報が正しく伝われば、

Blue Prism は

ちゃんと真価を発揮できる

という、

まぁ言ってしまえば

極めて当然な結論でした。

 

近道をしようとして、真実を見失っていたのかも

正しい情報を正しく伝えるために、

SNS だろうがブログだろうが、

あらゆるチャネルで Blue Prism 開発者に

リーチしようと試みました。

 

有名なプレゼンテーション

「カスタマーサポートのことは嫌いでも、

 カスタマーサクセスは嫌いにならないでください」

スライド#17にある

「Slack の Twitter 上での狂気めいたサポート」

も念頭にありました。

www.slideshare.net

 

ただ、取り組んでいるうちに

どうしても近道ができないものか

知らず知らずのうちに思うように

なりました。

 

どうして Twitter 上でパラパラと呟くのか。

ネガティブな印象を助長するようなことを言ってほしくない

それはオンラインのユーザーコミュニティサイトに投稿すれば、すぐ解決してもらえるのでは?

 

最初の志よりも、

自分の都合を優先する比率

少しずつ、増えていったのかもしれません。

 

でも、それじゃダメですよね。

それでは、さっきの上から目線の

意見とたいして変わらないです。

 

「真実に向かおうとする意志」

が大事なんだよなぁ。

f:id:EnterpriseBlueOcean:20200919134720p:plain

 

これからどうしていこうか

今後も、SNS、ブログ、Q&A サイト、

様々なチャネルで Blue Prism ユーザーの

課題解決を図っていこうと思います。

 

まぁ、本音を言えば、

オンラインのユーザーコミュニティサイトを

使ってほしいですけどね。

使い勝手が悪い、という話なら、

改善もしていきたい。

 

でも、どれだけユーザーコミュニティサイトを

改善しても、そこに完全に集約はできない

と感じています。

 

なぜなら、冒頭に述べたように、

製品ベンダーのユーザーコミュニティは

目的も曖昧なら、価値観の共有も

難しいからです。

 

いろんな人が、それぞれの好みや思いを

持っている中で、それをひとつのやり方に

押し込むことは難しいですよね。

 

多様な個性に向き合っていくしか

方法は無いのだと、改めて感じた次第です。

 

まとめ

  • 製品ベンダーのユーザーコミュニティは、そもそも運営が難しい
  • 立派な志があっても、1年足らずで人は堕落する
  • オレたちの戦いはこれからだ!

 

久しぶりに真面目ぶった文章を

書いたら疲れた。。