Enterprise Blue Ocean ◮

神谷町RPAブログ

  • Blue Prism 初級者向け
    • Blue Prism を 無料で利用する 方法はこちら
    • Blue Prism の Blue Prism 事始め!オンボーディングの記事はこちら
    • Blue Prism で Excelを操作 する記事はこちら
  • Blue Prism、ちょっと進んだコンテンツ☆
    • Blue Prism の ベストプラクティス 記事はこちら
    • Blue Prism の 逆引きナレッジ wiki こちら
    • Blue Prism を リアルタイムで起動する 方法はこちら
  • RPA、そもそも論!
    • Youtube で、あらためて振り返る RPA とは?・・・はこちら☆

Blue Prismロボット構築のトレーニングの進め方

どもども、久々の登場、「ジャナイホー」です。

 

Blue Prismは難しいBlue Prismはコーディングが必要。そんな話を聞いたことがある方も多いかと思います。

ですが、必ずしもそれは正しい情報ではありません

正しい手順で正しくトレーニングを積めば、Blue Prismでロボットを構築することは、決して難しいことではありません。

 

もちろんBlue Prismは、「レコーディングボタンを押せばすぐに、デスクトップタスクの自動化が実現できる」ものでは無いことは、確かです。

でも私は、今こそすべての日本国民に問います。

果たして、それで自動化って済むのでしょうか?

色々なケースに対応する為に、結局はゴリゴリ作りこんだり。
動かすたびに微調整したり。
エラー対応で始めからやり直したり。
数か月に一度、修正したり。
その為に全部作り直したり。
他の人に引き継げなかったり。

たり。たり。たり。。。

 

ジャナイホーは、作り手をハッピーにしたい、です。というか、ハッピーな作り手を増やしたい、です。

BPならそれができます。っていうか、BPしかそれができない、とすら思ってます。

 

話がそれましたが、ハッピーな作り手を増やすために必要なこと、その一つがトレーニンです。

 

Blue Prismの開発者向けトレーニン

Blue Prismは、標準のトレーニング資材を提供しています。ライセンスをご購入のお客様、パートナー様であれば、すべてのトレーニング資材を無償で手に入れて、自分のペースで進めることが出来ます。

最短で15日程度で終わらせることもできます。

今日は、それをご紹介します。

もちろん、手厚く、手取り足取り、インタラクティブに、しっかりとしたクラス授業形式のトレーニングメニューを提供している会社様もおられます。

ぶっちゃけ、是非そちらがお勧めです。

、、、が、「そこまででなくても、ちょっと腕に自信があるから自分で始めてみたい」「何度もBPでロボットを作ったことがあるけど、自分でもう一度おさらいしたい」という方には、場合によっては、これからここでご紹介するもので、少しは事足りるかもしれません(変な日本語ですが)

 

以下を順序良く進めて下さい。

 

  1. Foundation Training(基礎トレーニング)… 4~5日
    オブジェクト、プロセスの作成から実行、ワークキューの扱い、例外処理(Exception Handling)の基礎を習得できます。
    以下の仕組みの基礎的な考え方も学べます。
    ・ コントロールルーム
    ・ リリースマネージャ
    ・ 認証マネージャ
    ・ ロギング
    ・ アプリケーション モデラーの属性一致
    排他制御
    このトレーニングをやったことがある、逆に、このトレーニングだけしかやっていない、と言う方も多いかと思いますが、このトレーニングはあくまでも「基礎」のみです。トレーニングの入口です。Foundation Trainingだけで実業務の自動化が出来る、というのは、幻想です。ごめんなさい。

    Foundation Trainingを完了した状態は、言ってみれば、自動車を運転する為のハンドル操作、ギヤ操作、アクセル・ブレーキ操作、ウインカーの動かし方、を学んだ程度だとご理解下さい。
    11章の基礎固めトレーニングでレビューを合格すると、仮免許が交付され、教官付きで公道で教習を受けれる状態になった程度、というものです。
    交通マナー、事故を起こさない運転の仕方、スピード感の感覚の体得、など、マダマダこれから、です。こんな状態で人を載せて旅に出ることはしません、よね。。。

    演習課題実施後の12章もしっかり読み込みましょう。

    全部終わったら、答え合わせの意図も含め、是非、PortalサイトのProduct > Developer Jumpstartのページから、各種テンプレートを、そして、BPインストールフォルダ下にあるVBOフォルダの中にあるユーティリティVBOを、それぞれインポートして下さい。

  2. 追加ガイド文書の読み込み…3~4日
    Foundation Trainingを完了すると、以下のガイド文書がすんなり腑に落ちる状態になっていると思います。
    (いずれも、PortalのDocumentから検索、ダウンロードできます。日本語版もあります。)
    ・Work Queues Guide
    ・Exception Handling Guide
    ・Object Design Guide
    ・Process Creation Guide
    ・Solution Design Overview
    ・Development Best Practice
    もしアクセス権があれば、PortalのLearning > LMSから、セルフテストを実施して、理解度を自己確認してみて下さい。
  3. Lifecycle Orientation…2日
    業務自動化を実現する為の、要件定義、設計、開発、テストといった流れとドキュメントのあり方を習得します。
    PortalのLearning > Lifecycle Orientationからダウンロードして実施できます。
    ベストプラクティスでもお話していますが、良いロボットを作るためには、作り手がハッピーになる為には、実は非常に重要な流れです。
    「取り敢えず作ってしまえ」支配から卒業して下さい。
  4. Advanced Consolidation Exercise・・・3日
    これ、意外とタメになる追加エクササイズです。取り敢えず、ちょっとやってみて下さい。Foundation Trainingよりはもう少し、実践に近いものになっています。
    これも、PortalのLearning > ACEからダウンロードして実施できます。もちろん日本語版もあります。
  5. 追加ガイド文書2…2日
    ・Environment and Session Variables
    ・Browser Automation
    Excel Automation
    多分これらは、どなたも、どんな自動化要件でも必要なテクニックになりますので、等しく目を通すようにして下さい。
  6. そして、、、、ベストプラクティスです。

    ebo.hatenablog.com


    これを読み込んで下さい。これが一番重要です。ここが腑に落ちる為にも、1から5までのトレーニングが重要です。

 

ここまでの範囲を実施するのに、合計で12~15日程度になります。(1日あたり8時間程度を想定しています。)

15日ですよ。15日。3か月もかかる代物ではありません。

これを以てなんで、やれ「Blue Prismは難しい」だの、やれ「習得はプログラマーしかできない」だの、と話をしている日本人のなんと多いことか。

ここまででコーディングなんて一切出てこないですし。

 

。。。さて、実は、この範囲をきっちり習得すると、ここまでが開発者認定試験の試験範囲なので、認定試験を受験すると合格できるだけの知識は身に着けることが出来ます。是非、チャレンジしてみて下さい。日本語で受験できます。

これに合格すれば、晴れて「免許交付」です。旅に出ましょう。ついでに国際免許も取っちゃいましょう。ハワイでレンタカーしましょう。

あ、そうではなくて、実業務、プロジェクトに参画してロボット開発に従事するんでしたね。是非そうして下さい。

眩い陽が降り注ぐ青い海を目の前にしたビーチにオープンカーで乗り付ける、のではなく、無機質なデスクとコンピュータが雑然と並ぶ梅雨空さえ感じることのできないオフィスで、Blue Prismのオブジェクトスタジオと対峙して下さい。

 

もちろん、認定試験に合格しないと開発しちゃダメかっていうと、決してそんなことはありません。受ける受けないは好き好きです。受けずに開発に携わって頂いて構いません。

でも、ここで挙げた範囲の習得は是非終わらせてから、実プロジェクトに入ってほしいと思っています。無機質なオフィスで。

 その場合でも、一つだけ。

テンプレートを使って開発して下さい。(しつこい?)

 

さらなる冒険者たち

実は、実プロジェクトでは、様々なテクニックを駆使して要件と戦っていくことになります。

多分、このブログに辿り着いた皆様も、それを探して彷徨っておられたのだと推察します。

 

そんなとき、読み物が好きな方々、自分で何でもやってみたい方々、に以下をご紹介します。

お役立ちです。

 

追加トレーニン

Region Modeというスパイモードを使う際のテクニック「Surface Automation/サーフェスオートメーション」のトレーニングも是非お勧めです。

数あるスパイテクニックの最終手段として、どうしても画像認識を利用せざるを得ない場面が出てきます。このときに、的確に対応する為にも、是非、下記トレーニングはお勧めです。

開発者認定試験(AD01)の試験範囲には含まれないのですが、動的に柔軟に様々な要件に対応するヒントを習得することもできますので、是非実プロジェクト参画前に、このトレーニング(Basic、Advanced両方)を実施するようにしておくと、大変剛力強力です。

Surface Automationトレーニング(Basic/基本)…1日
Surface Automationトレーニング(Advanced/応用)…2日

いずれも、PortalのLearning > Surface Automationからダウンロード可能です。日本語版もあります。

 

追加資料

下記の追加資料を読み込んでおくことを強くお勧めします。

これら文書は、PortalのDocumentsからダウンロードできますので、見たことがある方も多いと思います。

上記ここまででご紹介したトレーニングを手順良く進めていったあとですと、より、腑に落ちるのではないかと思います。

・Guide to Accessibility Mode
・Guide to UIA
・Advanced Work Queues Guide
・Attribute Matching Guide
・Advanced Exception Handling Guide
・Advanced Data Items Guide
・Configuration Guidelines
・Guide to Control Room and Queue Management
・Resource Pools and Groups
・Guide to the Scheduler

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで習得していると、先ず間違いなく、道を踏み外すことなく、ハッピーな開発者になれると思います。

多分、道で煽られたり、交通違反で捕まったりすることは無いと思います。

 

Blue Prismのトレーニングは、セルフペースで、最短で15日程度で実施できます。Portalから入手できます。

手順良く進めていけば、決して難しいものではありません。プログラミング経験が無くても進められます。

認定試験受験も可能です。

 

ebo.hatenablog.com

是非、ご活用下さい。